こんにちは。紺野です。
セッションのときのご相談でも、人間関係のお悩みはやっぱり少なくないんですよね。
その中でも、人付き合いや家族との関わりで疲れてしまう、という場合。
さらに、いつも誰かに振り回されている感じがする…という場合。
もしかするとそれは、バウンダリー(境界)の問題かもしれません。
なぜ人に振り回されやすくなってしまうのでしょうか?
あなたには、例えばこんなところがありますか?
・自分のことより人のことを優先してしまうクセがある
・人の問題や責任を、いつのまにか自分のこととして考えてしまうことがよくある
・頼まれていないのに、相手のニーズに先回りして気づいて、かわりにやってあげてしまうことがある
・困っている人の頼みごとを断るのは、冷たい人だと思われる気がして心苦しい
もし、このようなことが当てはまり、人付き合いで疲れやすい、人に振り回されやすいと思うのであれば、人と自分の心理的な境界線(バウンダリー)が曖昧になっていることが原因かもしれないんですよね。
西洋占星術で観る傾向としては、例えば海王星の影響が強い方、太陽魚座や魚座に星がいくつか集まっているような方によくあるテーマのように思います。
海王星はいろんな物事を曖昧にしてしまう性質がありますが、海王星を支配星に持つ魚座もやはり「曖昧さ」が悩みの種になりやすいんです。
バウンダリーとは?
どこまでが自分の領域で、どこからが他者の領域なのか?
心理学ではその境目を
「バウンダリー」と言います。
この「心の境界線」が曖昧だと、どこまでが自分の責任範囲なのかはっきりしていないので、いつのまにか人のやるべきことを自分がやる羽目になってしまったり、自分のプライベートな領域にまで他者が入り込んで来てもノーといえずに居心地の悪い思いをすることになったりします。
全然知らない人に対してはちゃんとバウンダリーを保てていたとしても、家族や近い関係の人との間では、無意識のうちに曖昧になることがあるんですよね。
そのため、いつのまにか自分の思いを抑えて相手の都合に合わせてしまい、なんだか振り回されているような感じになってしまうんです。
人に振り回されないようになるには?
バウンダリーが曖昧になることで、人に振り回されないようになるためには、まず意識的になることです。
人から何か頼まれたときにも、人に合わせるときにも、自分はそれをやりたくてやっているのか?考えてみてください。
もし、Yes!と言えないのなら、なぜそれをやろうと思うのでしょう?
誰かと会った後で、エネルギーを奪われたような変な疲れ方をするのなら、その人とは何かしら不健康な関わり方をしている可能性があります。
困っている人の力になることは素晴らしいことではありますが、不健康な関わりになってしまっているときには、良いことをしたスッキリ感ではなく、モヤっとした疲労感が残ったりします。
そういう感覚があるときにはたいがい
「やりすぎ」
なんですよね。
こちらが親切でやっていたとしても、相手が求めていたとしても、もしかすると本当の意味でお互いのためになっていないかもしれません。
頼まれごとを断るのは悪いこととは限りません。
一歩引いて自分と相手を見たとき、お断りしたほうが相手の成長のためになる場合もあります。
もちろん、人のために何か出来るというのはそれ自体が幸せなことなので、そのときは自分がやりたくてあえてやっているという意識を持つことが大事なんじゃないかと思います。
自分にとって、心地よい距離感はどこか?
快く受け入れることができる範囲はどこまでなのか?
そのセンサーを意識して働かせてみて、
変だな、と思ったら
いつものやり方を変えてみることで、段々と振り回されない自分になることができます。
まとめ
自分の気持ちやバウンダリーを守ることは、決してワガママなことではないんですよね。
バウンダリーがしっかりしてくると、人間関係で疲れることも減って生きやすくなります。
目に見えないものなので、最初は感覚がつかみにくいかもしれませんが、意識的になることで振り回されない自分になっていきましょう!
まだまだ暑い日が続きそうですが、熱中症など、くれぐれもお気をつけくださいね!