こんにちは。紺野です。
どんなものにも個人差がありますが、その人の持つパワーも、結構人によって違いますよね。
パワフルに活躍されていたり、仕事をガンガンこなしていく人を見ていると、すごいな~!と思います。
さぞかしポジティブパワーの強い人なんだろうと思って見ていたり、話を聞いてみたりすると、そうとも限らない。
その原動力になっているのが、案外、負のエネルギーだったりするんです。
負のエネルギー。
ネガティブな思いや感情。
嫉妬、怒り、コンプレックスや劣等感、恨み、不安、恐怖、憎しみ。
負のエネルギーは自分の人生も、場合によってはその影響を受ける周りの人も蝕んでいきます。
こういうものからは自由でいたほうがいい。
でも、嫌なものだからといって、蓋をしたところでなくならないんですよね。
抑圧して無かったことにしてしまうと、行き場を失ったエネルギーが何か別の形で噴出してくることもあります。
じゃあ、どうする?ということですが、
どんなものでも使いようです。
例えば、火は料理に使って命を養うことも出来るけど、殺人に使うこともできる。
負のエネルギーはとても強ものですから、使い方によっては原動力に変えられるんです。
イライラ・怒りのパワーの使い方
例えば、怒りの感情。
私の友人で、仕事しているときはいつもイライラしてる、という女性がいます。
彼女は普段はどちらかというとまったり癒し系のタイプなので、あえてイライラすることで、手早くクオリティの高い仕事を成し遂げているんです。
仕事は、リラックスしてゆったりした気持ちでをすると、ゆったり仕上がる。
イライラしながらやると、興奮している状態なので、猛烈な勢いで早く仕上がるんですよね。
そういえば、あの人仕事しながらいつも怒ってる。という人が身近にいたなら、その人はそうやって自分を発奮しているのかもしれません。
嫉妬やコンプレックスの使い道
負けてたまるか!という思い。
嫉妬やコンプレックスも使えます。
羨ましいと思う人がいるなら、自分もそうなりたい!負けたくない!という思いは強力なモチベーションになります。
ライバルがいると燃えるのもそういうことですよね。
人の中にある、いいなと思うものは自分の中にもあるからそう思うんです。
そういういいものがあっても、それを引っ張り出してきて磨き上げるのは結構大変なことなんですよね。
人は基本、怠け者ですから、満たされていて自分に満足していたら、ほどほどで辞めてしまうかもしれません。
そこで、執念を燃やす!絶対負けない!というところまでメラメラできるのは、負のパワーあってこそかもしれません。
負のエネルギーはアートで変容する
以前、ある心理療法の先生がお話されていたことですが、負のエネルギーを作品のテーマにしている作家さんに対しては、セラピーを始める前に、自分の内面が変わっても本当にいいのか聞く、とおっしゃっていました。
自分の中にドロドロうずまくネガティブな感情が無くなってすっきりした人になってしまうと、創作意欲が沸かなくなったり、作風がガラッと変わってしまうことがあるからなんですよね。
そうなってくるともう、負のエネルギーは自分のアイデンティティや個性と切り離せない感じになってきます。
それを作品に表現するという形で昇華できるのは、アートでも音楽でも、すべての自己表現活動の素晴らしいところだと思います。
負のエネルギーを、人生を前進させるパワーに変える
負のエネルギーは、人に意地悪したり足を引っ張っることに使ったり、自分を責めるために使ってしまうと、いいことありません。
それを自分を前進させるパワーに使ってこそ、新たなものを生み出したり、人生を変えていくための力にできるんですよね。
ということで、自分の中に負のエネルギーが渦巻いてどうしよう!と思ったら、自分を責める前に、「私にはこんなに強力なパワーがあるんだ!」と思ってみてください。
なかなかコントロールが難しいエネルギーではありますが、上手な使い道を考えてみてくださいね。