「人生でやりたいこと」というと、天職をみつけて、仕事で成功して、欲しい物はなんでも手に入れて夢のような生活!
もしくは、映画のような大恋愛をして結婚して、夢のようなセレブ・シンデレラストーリー!かもしれません。
あ、誰ですか、そんな戯言!とか言っているのは。
まあでも確かにそういう展開があったとしても、それも人生全体の中では経験するストーリーのほんの一部でしょう。
もしそれだけがやりたいことだったとしたら、それ以外は付け足しの無意味な出来事なのでしょうか?
困難だからやらないなんて、ありえない?
古典的な占星術は、平穏で安泰な状態が長く続くということが幸せ、という価値観が前提にあります。
なので、困難な時期はなるべく悪い作用が出ないようにやり過ごす、というアドバイスになったりします。
私がコンサルティングをする時も、基本的にはより安全・安定をおすすめしています。
でも、出生図に現れていることというのは、もしかすると生きているうちに一通り経験したほうがいいのかもしれない、と思ったりします。
誰だって大変な思いなんかしたくない…と思うでしょうけど、ところがどっこい!
人間というのは面白いもので、心の奥底ではもっと違うもの…
全ての経験を求めていたりします。
笑ったり怒ったり、心底傷ついたり。
どん底まで落ちてから這い上がる!みたいなドラマチックな展開とか。
「生きてる」ってこういうことか!という実感
平穏で安泰な状態というのはもちろん心地よいものでしょう。
でも、もしかすると刺激もなければ落ち着き過ぎて成長もない、なんてことにもなり得ます。
例えば、24-TWENTY FOUR(海外の人気ドラマ)のジャック・バウアーが仕事をやめて南の島でのんびり生活…なんてことになったら、生き甲斐を失って一気に老け込んでしまうかも?
ずば抜けて能力がある人がしかるべき仕事をしないとなると、不完全燃焼感がハンパないと思います。
何によって生き生きするかは人によって全く違いますが、例え大変そうなことでも出生図に示されていることであれば「自分の人生を生きてる感」をしっかり感じられるのではないでしょうか。
逆に、世間一般の「幸せのガイドライン」に近いものであっても、自分の出生図にないものだと「私の求めているものは、なんかコレじゃない!」という感覚に陥ってモヤモヤしたりします。
もちろん、出生図に精神的にスッキリしない時期の暗示があれば、やっぱりモヤモヤします(笑)
じゃあ、結局なにがやりたかったのか?
その人が求めているものを見ていくにはホロスコープを出してみる必要があります。
でも、究極的に言えば。
これは私の考えですが…。
結局のところ、やっぱり全てです。
今まであなたが経験してきたこと、これからしていくであろうことの全て。
赤ちゃんの頃、初めて草の上を歩いた時の不思議な感触。
就職してまもなく、仕事になかなか慣れなくて落ち込んだ経験。
好きだった人に想いが届いたときの、天にも昇るようなときめき。
うだるような暑さの夏、家でゴロゴロしてばかりで、家族に小言を言われたような思い出さえも。
全部、人間として生まれなかったら経験できなかったことです。
印象に残るような輝かしい出来事と変わらないくらい、どれもかけがえがなくキラキラしています。
まとめ
痛いものは痛いし、辛いものは辛いです。
私だって困難に直面するのはとっても嫌です。
だけど、起こってくること全てに感謝できるようになったら、人生のマスターになれるかもしれません。
もしかすると、心の奥底ではそれも望んでいたことかもしれないですから。
そんな風に客観的に見れるようになると、難しいことに直面しても「実は結構楽しめるのかもしれない」と思えるようになります。
よし!どっからでもかかってこい!
って言えるようになったら最強ですよね。