占星術では、土星は試練の星と言われています。
試練はお好きですか?
私はあまり好きではありません。
楽しいほうがいいでしょ?
でも、土星がもたらす試練はただ単なる辛いことじゃないんです。
人生が開ける鍵のありか
土星は自分が苦手なこと、克服すべきウィークポイントを表しています。
星のパワーを使って開運するためには、基本的には自分の長所を伸ばすよう力を注いでいくことが重要です。
短所の改善にエネルギーと時間を使うより効率がいいからです。
でも、人生の中で土星の影響が強く働く時期というのが何度かあって、その時ばかりはドン!と目の前に課題を突き付けられたりします。
課題以外の余計なものがごっそり削ぎ落とされて、どう考えても、これをやれってことだよね?という逃げ場のない状況になることもあります。
宿題が終るまで、いろいろおあずけです!みたいな。
え〜そんなのやだ。
って思いますよね〜。
でも、ここ!なんですよ。
ここに人生が開ける鍵があるんです。
克服することで見えてくるもの
すべての困難は、
あなたへの贈り物を両手に抱えている。
by リチャード・バック
苦手なことというのは、簡単にクリアー出来ないわけです。
それだけ本気で腰を据えて取り組まなければなりません。
土星の影響が強い期間というのは、ちょっと厳しいコーチが特訓してくれているような感じです。
校庭20周はキツイ!
でも、それだけ足腰が鍛えられていれば、いざ試合になった時には時間が長引いても俊敏に動けるような体力がついているわけです。
タフになって精神的にも鍛えられている。
ようするに、一人前になれるように導いてくれているのです。
価値がある痛みと思えるか?
無意味なことが延々続くのが、人間にとって精神的に最も苦痛なことなのだそうです。
辛い時、困難な時でも、その中に意味を見いだすことが出来れば頑張れるんですよね。
これをやれば筋肉がつく!と思えなければダンベルを繰り返し上げたり下ろしたりしようと思わないじゃないですか。
健康にプラスにならないし生産性もないなら、そんな動き意味不明ですよね?
笑いのネタにでもなればいいけど、そうじゃないなら虚しすぎる。
でも、「引き締まってスタイルが良くなった私」をイメージ出来るから、また明日も頑張ろう!と思えるわけです。
今、向き合っている困難なことも、自分をレベルアップさせてくれる筋トレみたいなものかもしれないと思うと、また違う価値が見えてくると思いませんか?
土星は誰にでも必ず巡ってくる
もともと持っている、出生図の星の配置はみんな違うのですが、夜空の星たちは全ての人に平等にぐるぐるまわっています。
土星もまたしかり。
ということは、実際の経験や感じ方は違ったとしても、誰もが多かれ少なかれ土星の洗礼を受けるということです。
ここで叩かれて凹んで終るのか?
鬼コーチのしごきでエースをねらうのか?
人生により多くを望む向上心の強い方は、おそらく後者を選ばれるのではないでしょうか。
土星のもたらすギフトとは
土星の贈り物、もう何だかわかりましたよね?
誰かにもらえたら嬉しいな〜と思っていたものが、自分で楽々手に入れてしまうくらいの力がついてしまうかも、ってことです。
苦手だったことが、その道のプロになってしまうことも。
可能性が広がるって、そういうことですよね。
積み上げたものも乗り越えたものもない、楽に流れるだけの生き方って、案外空虚なんじゃないかと思います。
この人生で社会的に何かを成すことが出来るかどうかは、土星を克服できるかどうかにかかっています。
まとめ
やたら体育会系の記事になってしまいましたが、どんな人でも大変な時期ってあるんですよ。
でもそれがコーチの愛情だったと気付けるのは、往々にして辛い時期が過ぎたずっと後だったりします。
そんな土星なのですが、人生の後半ではむしろグっと頼りになる存在になってきます。
なぜなら、自分が土星のように、後から来る者を教え導く役周りになっていくからです。
試練の意味が本当に腑に落ちるのは、その時かもしれませんね。